パナソニック2014決算黒字の理由

スポンサードリンク
パナソニックの2014年決算が黒字の理由は、アベノミクスによるラッキーが大きいですね。パナソニックとソニーを比較すれば、業績改善が進んでおり、2015年3月期は正念場になりそうです。


(1)パナソニック2013の動向と資金繰り

パナソニックは業績悪化が続いており、2013年の株主総会で、取締役に多額の退職金を支払ったことが批判されていました。パナソニックは赤字が続いてましたが、アベノミクスによって保有株式と不動産価格が高騰したため、幸運により資金繰りが好転しましたね。

パナソニックは輸出の多い会社なので、為替レート円安ドル高は、業績の増益要因になる会社と言われています。パナソニックは、資産の高値売却や増益効果のラッキーが、アベノミクスによって偶然発生したため再生のきっかけを掴んでいますね。

パナソニックは、創業者が松下政経塾を創設しましたが、民主党政権による為替レート円高ドル安政策や株価と不動産暴落によって倒産危機になっていました。パナソニックは、資金繰りの悪化によって支払期間変更を行うほどに追い込まれていましたが、アベノミクスによる幸運を掴んで経営再建に成功したようですね。

(2)パナソニック2012年と2013年は大幅な赤字

パナソニック2012年3月期決算

  1. パナソニック2012年決算売上高 7兆8462億円
  2. パナソニック2012年決算営業利益 437億円
  3. パナソニック2012年決算経常利益 -8128億円
  4. パナソニック2012年決算当期利益 -7721億円

パナソニック2013年3月期決算

  1. パナソニック2013年決算売上高 7兆3030億円
  2. パナソニック2013年決算営業利益 1609億円
  3. パナソニック2013年決算経常利益 -3983億円
  4. パナソニック2013年決算当期利益 -7542億円
パナソニック2014決算が黒字になっていますが、パナソニックは直近の決算が赤字になっていました。パナソニックの2012年3月期決算と2013年3月期決算を比較すれば、どちらも巨額の赤字を計上しており、1兆5000億円超の巨額赤字になっていますね。

パナソニック支払期間変更と資金繰り悪化をまとめましたが、パナソニックが業績悪化で資金繰りが厳しくなっていることが分かりますね。パナソニックだけでなく、取引先に対して支払期間変更の要請をするということは、会社に資金繰り倒産のリスクが高まったことを示していると言えます。

パナソニックの健全な財務は有名でしたが、パナソニックの中村邦夫氏の経営失敗によって、財務の悪化が急速に進んでおり資金繰り倒産の危機が発生していました。パナソニックは、三井住友銀行などからシンジゲートローンによる融資枠の設定だけでなく、支払期間延長による取引先の犠牲によって経営再建を進めていますね。

(3)パナソニック2014年3月期決算 最終黒字

  1. パナソニック2014年決算売上高 7兆7365億円
  2. パナソニック2014年決算営業利益 3051億円
  3. パナソニック2014年決算経常利益 2062億円
  4. パナソニック2014年決算当期利益 1204億円
パナソニック2014決算黒字の理由について、2014年3月期決算の内容から考えて見ましょう。パナソニックは2014年に大幅な黒字を計上しており、赤字見込のソニーと経営力に差があることが分かりますね。

パナソニック保有株売却種類とリストラをまとめましたが、アベノミクスによる株高で1400億円前後の資金調達だけでなく、400億円の株式売却益の計上に成功しています。パナソニックは資産売却を進めてきましたが、不動産売却と保有株式売却が資金調達に大きく貢献しており、自民党政権への政権交代に助けられていますね。

パナソニックとソニーを比較すれば、リストラだけでなく、保有株式と不動産の売却をどちらも続けています。パナソニック2014年決算は、津賀社長がアベノミクスによる幸運を生かした上で、経営力によって黒字化に成功したと言えそうですね。

(4)パナソニックとソニーの違い

  1. パナソニックは選択と集中
  2. パナソニックは電機に集中
  3. パナソニックはテレビのリストラ
  4. パナソニックは電池事業に大型投資
パナソニックとソニーの2014年3月期決算を比較すれば、大きな違いがありそうですが簡単に見てみましょう。パナソニックとソニーは、選択と集中による事業領域が異なるため、投資とリストラに大きな違いがあると言えますね。

テレビ事業を見れば、パナソニックは大幅のリストラを行いましたが、ソニーはテレビ事業の重視を続けています。パナソニックは産業用機器の分野を重視していますが、ソニーは家電だけでなく金融やゲームなど会社の事業実態は分かりにくいですね。

パナソニックとソニーは、アベノミクスによる幸運によって、保有株式や不動産の高値売却に成功しました。パナソニックは、テスラモーターの電気自動車向け燃料電池の大型投資を行っており、次世代の投資とリストラを並行して行っていることが分かりますね。

(5)パナソニックの2015年3月期決算予想

  1. パナソニック2015年決算予想 売上高 7兆7500億円
  2. パナソニック2015年決算予想 営業利益 3100億円
  3. パナソニック2015年決算予想 当期利益 1400億円
パナソニックの2014年3月期決算は黒字でしたが、2015年3月期決算は黒字を予想しています。パナソニックは、2014年3月期に保有株式や不動産の売却による利益を計上しましたので、2015年3月期決算は本業が好調であることが重要になりますね。

パナソニック自動車部品事業の競争力が高い(4)をまとめましたが、パナソニックは車載用部品事業の強化が経営戦略の柱になっています。パナソニックの津賀社長は、自動車関連事業の強化を経営方針にしているため、2015年3月期決算の業績で結果を示すことができるのか注目されていますね。
パナソニックの2014年3月期決算黒字の理由は、アベノミクスによる幸運が大きな理由でした。パナソニックは、為替レート円安や資産売却益によるラッキーだけでなく、業績が伸びるのかどうか2015年3月期決算に注目ですね。
スポンサードリンク

関連記事・:


0 件のコメント:

コメントを投稿

最近の記事
Google を含む第三者配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーのウェブサイトでの閲覧履歴に基づく広告を配信します。 Google 広告 Cookie を使用することにより、Google や Google のパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づく広告をユーザーに表示できます。 ユーザーは広告のオプトアウト ページ
で Google 広告 Cookie を使用しないよう設定できます(また、Network Advertising Initiative のオプトアウト ページでも第三者配信事業者の Cookie の使用を無効にできます)。