パナソニック 三洋電機社員を解体リストラ

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パナソニックが三洋電機社員のリストラを発表しています。パナソニックは、三洋電機社員の9割のリストラを行いますので、事実上の解体であり、中村改革失敗の清算を行うようですね。

(1)パナソニックの経営失敗

パナソニックは、中村氏や大坪氏の買収や設備投資の失敗により、巨額赤字となり多数の社員をリストラしました。パナソニックの経営失敗に対して、津賀社長はリストラを行っていますが、中村改革の失敗により財務が大きく悪化しています。

パナソニック評判 津賀社長と中村相談役を比較すると、経営失敗の責任をとっていない中村相談役の評価は低いですが、1兆円以上の赤字を作った責任をとらずに社内に残っているようですね。

(2)三洋電機社員のリストラ

パナソニック 三洋電機社員を解体リストラについて、2013年5月18日の日本経済新聞1面が報じているので見てみましょう。
パナソニックは子会社の三洋電機の規模を大幅に縮小する。3年後をメドに国内外で2500人前後いる従業員を10分の1程度に減らす。鳥取県の子会社は売却、北米のテレビ事業の分離を検討する。1950年に設立、ピーク時に売上高2兆円企業だった三洋の事業機能はなくなり、解体されることになる。
パナソニックは、三洋電機の買収失敗により、社員のほとんどのリストラを行い、事実上の解体を行います。パナソニックは、三洋電機の買収やリストラのために多額のお金を使いましたが、期待した成果は得られなかったですね。

(3)パナソニックと三洋電機の一元化が進まず

今年度中に本社人員約1000人を配置転換や早期退職などで100人規模に減らす。法務、知的財産の管理など法人として維持する上で必要最低限の人員にするが、パナソニックとの一本化も検討する。
パナソニックは、三洋電機を買収しましたが、独立した子会社として扱っており、一元化が進んでいなかったことが分かります。パナソニック大坪会長リストラ退任を発表していますが、業績悪化後も社内にいたことを考えると、周囲が地位にしがみ付くことを許さなかったのでしょうか。

パナソニック半導体工場をリストラでまとめましたが、パナソニックは業績悪化でテレビ事業や半導体事業などのリストラを続けています。パナソニックは、津賀社長に交代するまで業績悪化が続いていましたが、リストラを行わなければ経営再生ができない程経営危機であると判断したようですね。

(4)三洋電機買収時期の失敗とリストラ

パナソニックは三洋を2011年に完全子会社化。電池などの事業を本体に取り込む一方、冷蔵庫や洗濯機、デジタルカメラ事業など重複する分野を売却した。
パナソニックが、三洋電機買収時期の失敗は、主力事業をリストラしていることから分かります。パナソニックが三洋電機買収を、リストラした後に実行していれば、買収失敗による業績への影響は極小化できていたでしょうね。

パナソニック決算2013第一四半期利益が過去最高となっていますが、リストラした旧経営陣の買収失敗による減損損失で、赤字が拡大してきたとが分かりますね。パナソニックが三洋電機を買収した目的は、電池事業などでしたが、統合効果を発揮することに失敗したようです。

(5)三洋電機に残る事業

三洋に残る事業は米小売り大手ウォルマート・ストアーズ向けに供給しているテレビ事業と、子会社の三洋テクノソリューションズ鳥取(鳥取市)で手掛ける電子機器などの開発・販売。年間売上高は2000億~3000億円程度にとどまるもよう。
三洋電機は、不採算部門のリストラにより急速に縮小しており、売上高が買収当初から激減しています。
  • 三洋電機のピーク時 売上高2兆円
  • 三洋電機のリストラ後 売上高は2000億~3000億円程度
パナソニックは、三洋電機の企業価値算定に失敗しており、買収に投入した数千億円以上のお金を捨てたことになりますね。

(6)三洋電機社員のリストラ

北米のテレビ事業は分離か生産縮小の方向で検討する。鳥取の子会社は他社に売却する方向で複数社と交渉に入る。この結果、本社以外で働く約1500人も3年内に10分の1に減らす
パナソニックは、三洋電機の本社社員リストラと並行して、工場勤務など本社以外の社員も大幅なリストラを行います。パナソニックは、三洋電機の買収を行いましたが、リストラを行う前の買収により、パナソニックの財務が悪化しただけでしたね。

パナソニックは中村改革失敗によるリストラを続けていますが、パナソニック自動車分野に投資を発表しており、成長事業を育成できるのか注目ですね。

パナソニック株主総会2013内容は、経営失敗した役員が18億円の役員退職慰労金を受け取った事に、株主から批判が出ています。パナソニック自動車部品カルテルで罰金が2013年7月に発生してしており、巨額の罰金を支払っています。パナソニックは、買収のための投資資金を無駄にしただけでなく、完全子会社化後に罰金の支払いまで行っていますね。
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