追い出し部屋パナソニックのリストラ(1)

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パナソニックなど大手企業が社員リストラのために追い出し部屋と呼ばれるものを設置していることが、波紋を呼んでいます。追い出し部屋は、パナソニックが投資失敗によりリストラを行ざるを得なくなり作られたもののようです。

朝日新聞が追い出し部屋を報道

パナソニックは社員のリストラ70,000人を合計で行っていますが、社員をどのようにリストラするかについてあまり報じられていないように思えます。パナソニックのリストラと追い出し部屋の実態について、2012年12月31日の朝日新聞1面は『配属先は 「 追い出し部屋 」<限界にっぽん>社内失業者』の記事を掲載しています。パナソニック経営失敗の負の側面について見てみましょう。

社員が追い出し部屋と呼ぶ、横浜の子会社

赤字にあえぐパナソニックグループに、従業員たちが「追い出し部屋」と呼ぶ部署がある。(朝日新聞) 
大阪府門真市のパナソニック本社から遠く離れた横浜市の子会社。看板もなく、がらんとした室内に100台ほどの古い机とパソコンが並ぶ。そこに、事務職の女性が配属されて3カ月がたつ。(朝日新聞)
追い出し部屋の名前が話題となりましたが、追い出し部屋とはパナソニックグループの横浜の子会社のようです。この子会社に看板がない事から、顧客が直接ここに来なさそうである事が分かると思います。追い出し部屋に配属された、パナソニック社員の仕事を見てみましょう。

社員の一日

おもな仕事は、ほかの部署への「応援」だ。「要請があれば駆けつけて、製品を梱包(こんぽう)する単純作業などをこなす」。応援要請がないと、することはほとんどなく、終業時間が来るのを待つしかない。(朝日新聞)
パナソニックグループから、追い出し部屋に配属された社員が何をするのか見ると、仕事が与えられない状態に置かれていることが分かります。

追い出し部屋配属者の年齢

様々な部署からここに、正社員113人が集められた。この女性のように、働き盛りの30~40代までもが対象だ。(朝日新聞)
パナソニックグループで、追い出し部屋に配属された社員を見ると、30~40代も対象になっているようです。リストラと言えば40代が対象というイメージの方もいると思いますが、30代も対象となっています。

パナソニック決算2013第一四半期利益が過去最高となっていますが、為替レート円安ドル高と年金制度変更による一時的な利益ですので、リストラ継続を行うのか注目ですね。

研修の内容

配属されて最初に受けた「研修」では、自己紹介のやり方を見て、みんなが「だめだし」をするグループ討論をさせられた。(朝日新聞)
追い出し部屋配属後の最初の研修のグループ討論を見て、就職活動を思い出した方もいるのではないでしょうか。就職活動では、こういったグループ討論は、学生に適性があるのかどうか、判断するために行われているように思います。

パナソニックの追い出し部屋に配属された年齢を考えると、社員にポジティブな効果はあまりないように思えます。

社員は非正規の仕事をする

初めての「応援」は、携帯電話の箱詰め作業。他工場から持ってきたベルトコンベヤーの横に並び、30秒に1個、流れてくる携帯電話を段ボール箱に詰める。これまでは主に非正規の社員がやっていた仕事だった。(朝日新聞) 
「私の人生、変わってしまった」(朝日新聞)
追い出し部屋に配属された社員の仕事を見ると、単純労働の仕事のようです。パナソニックグループの正社員と言えば、エリートのイメージがあると思いますが、追い出し部屋に配属されると関係がなくなるようです。リストラ部屋とパナソニック女性社員(2)に続く。
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