40歳再就職とパナソニック(7)

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40歳再就職が言われることもありましたが、パナソニックの事例を見ると大企業の30代女性でも再就職を検討する必要性に迫れていることが分かります。40歳の再就職の事例を見ると、かなり厳しいものもあるようです。

(1)再就職ビジネスと追い出し部屋

大手製造業や保険会社のリストラについて、前回まで紹介しました。
日本企業に追い出し部屋を通じてリストラが広がっていますが、人材サービス業界がビジネスとして追い出し部屋を受け入れる可能性がある事を2013年1月1日の朝日新聞2面がとりあげています。
製造業に限らず、全国にも広がる「追い出し部屋」。ここに商機をみて活発に動くのが、人材紹介・派遣を手掛ける人材サービス業界だ。「社内失業者」の出向を受け入れるビジネスも出てきた。(朝日新聞)
40歳再就職や50歳再就職が言われてきましたが、パナソニックでは30代の事例もあると紹介されています。40歳再就職が普通になりましたが、出向先の追い出し部屋について見てみましょう。

(2)40代の出向事例

不動産会社の40代男性は人材サービス会社の仲介で出向いた販売代行会社での半年を鮮明に覚えている。(朝日新聞)
40歳再就職を行った不動産会社の男性が、出向先での出来事について語っています。パナソニックの事例や大手企業の事例が多かったので、この男性も大手企業の人間であったのかもしれません。

(3)大手企業出向者の仕事

オフィス街のビルの一室に百数十人が、ひじが触れあうようなすし詰めの状態で座らされている。そこには大手自動車メーカーなどからの出向者もまじる朝から「顧客リスト」をみて電話をかけ、数十万円もする英会話の教材などを売る。(朝日新聞)
出向した人たちの、仕事内容を見てみましょう。大手自動車メーカーなどからの出向者もいるようですが、前職とはかけ離れた仕事をしていますね。

(4)退職や転職を決める

「耐えられない、と一緒に出向した同僚たちは退職や転職を決めた。余剰社員の最終処分場ですよ」(朝日新聞)
出向は再就職と異なり、所属先の企業が給与負担を行いますので、最初から出向後に早期の退職や転職が目的であったのかもしれないですね。

(5)リストラのマニュアル

「雇用調整の進め方」「人材適正化の考え方」 
そんなタイトルの企業向けセミナーも活況だ。人事コンサルタントや人材サービス会社が、働き手を「必要」「どちらでもよい」「不要」にわける手法や「不要」の社員に辞めてもらうマニュアルを伝える。(朝日新聞)
社員に退職してもらうためのマニュアルを、人材サービス会社などが教えているようですね。再就職は、人事部主導で探しているとすれば、社員の人生を左右していると言えるのではないでしょうか。

(6)再就職とリストラビジネス

「リストラ関連のビジネスは、まだ成長させられる。人材紹介や派遣事業だけでは、不景気になれば売上高が減る。不況の時に需要が増える人減らし関連の事業は、収益の安定にも不可欠だ」と外資系人材サービス会社の担当者はいう。(朝日新聞)
再就職支援などの人材紹介ビジネスと人減らしビジネスは、収益の安定に繋がる事が言及されています。パナソニック子会社売却が派遣会社テンプスタッフの理由が、社内失業者の出向受け入れを超えて、会社を丸ごと受け入れて行われる可能性があるのか気になるところです。

追い出し部屋パナソニックのリストラ(1)から、大手企業のリストラについて、最近のニュースとあわせて見ていきました。再就職に個々人が常に備える事が、大手企業の社員と言えども重要になっていますね。
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